京都府警本部=石川貴教撮影

 10日午前4時ごろ、京都府久御山町森のねぎ畑で、京野菜「九条ねぎ」約100キロ(時価約9万円相当)が抜かれて盗まれたのが見つかった。府警宇治署が窃盗事件として調べている。

 同署によると、現場は京都市左京区の農産物会社が所有する畑。近くを通りかかった人から「不審な人物が畑の周りにおり、そばに軽トラックが止まっている」との110番があり、同署員が被害を確認。トラックは北に走り去ったという。

 九条ねぎは葉が厚く甘みの強いのが特徴。現在の京都市の九条一帯で栽培されたとする平安時代の記録が残っており、「京のブランド産品」にも認証されている。旬は冬とされているが、JA全農京都(京都市)によると、1年を通して収穫、出荷され、同JA管内での2023年の出荷量は約1400トン。【鈴木健太郎】

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