時計職人の枡谷秀一さん(中央)の説明を受けながら、時計塔内部を見学する参加者=山形市の文翔館で2024年6月8日午前10時28分、竹内幹撮影
写真一覧

 6月10日の「時の記念日」にちなみ、国重要文化財で旧県庁舎の県郷土館「文翔館」(山形市)で8日、時計塔内部の見学会が開かれた。

 参加した17人の家族連れらは普段は入ることのできない屋根裏を体をかがめて通り、はしごを上がって高さ約25メートルの時計塔内部にたどり着いた。代々、時計を管理する枡谷秀一さん(65)から歴史や装置の説明を受けながら見学した。

 文翔館の時計塔は1916年に完成し、その当時から時を刻んでいる。現存しているものでは札幌市時計台に次いで全国で2番目に古いとされる。

 参加した山形市の平吹さやかさん(41)は「ピーターパンの世界にいるよう。歴史を感じ、時計塔を建てた方々の愛情が伝わってきた。木や油のにおい。音もよかった」と感激した様子で語った。【竹内幹】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。