岐阜市の柴橋正直市長が5月末、イスラム組織ハマスとの戦闘が続くイスラエルを訪問していたことが判明した。外務省が危険情報レベル最上位の「退避勧告」を出しているガザ地区付近の村も訪れたとされるが、柴橋氏は「平和を祈る行動として行った。安全確保の下で回ったので問題ない」と説明した。
柴橋氏は5月27~30日に私費で渡航。クリスチャンの政治家でつくる団体会長として、首都エルサレムで開かれた祈りの会に招かれ、参加した。政治家や牧師らと意見交換したほか、ハマスによる攻撃を受けたガザ地区付近の村を視察したり、ヘルツォグ大統領と面談したりしたという。
渡航は公表されておらず、不在の間は、副市長2人に職務代行を任せていた。
外務省はガザ地区やその周辺などに退避勧告、ヨルダン川西岸地区に渡航中止勧告、エルサレムなどの大部分に不要不急の渡航中止を呼び掛ける危険情報を出している。
柴橋氏は6日、報道陣に対し「不要不急でなく、大事な目的があった。現地でのサポートもあり、一定の安全確保の下で回った。公務以外は公表しておらず、私的な行動なので問題ない」と話した。【稲垣洋介】
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