小学校6年の「トー横キッズ」の女児を東京都新宿区歌舞伎町のホテルに連れ込み、性的暴行を加えたとして、警視庁少年育成課は6日、練馬区小竹町1の私立大学生、境晋吾容疑者(21)を不同意性交等容疑で逮捕したと発表した。
歌舞伎町の「新宿東宝ビル」周辺は「トー横」と呼ばれ、行き場のない未成年の若者らが集まって、夜通し過ごす場所になっている。境容疑者はネット交流サービス(SNS)などで、「トー横の帝王」を自称していた。
逮捕容疑は4月10日夕方から夜にかけ、歌舞伎町のホテルで、関東地方に住む小学6年の女児(11)に性的暴行を加えたとしている。黙秘しているという。
警視庁によると、女児は事件当日に家出し、初めてトー横を訪れていたとみられる。境容疑者は「女の子はいないけど、俺のところでいいか。俺はすぐに帰るから」などと声を掛け、女児をホテルに誘い込んだという。
女児は警視庁に「テレビのニュースで、トー横は居場所がない人が集まるところだと知った。学校や家庭でトラブルがあり、話を聞いてくれると思った」と説明。「ホテルではゲームをして負けたら服を脱がされた。行為が終わった後は、すぐにトー横に戻った」と話しているという。
保護者から女児の行方が分からないとの相談が警察に寄せられ、警察官が4月11日朝、歌舞伎町の路上で別の成人男性といる女児を見つけて保護した。警視庁はこの男性についても、未成年者誘拐容疑で逮捕している。
女児は保護されるまでの間、逮捕された2人の他にも、複数の男性から声を掛けられ、ホテルに連れ込まれるなどしたとみられる。警視庁は同じような被害に遭った可能性もあるとして、経緯を調べている。
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