「あなたの家族が死ぬ」などと信じ込ませる“おはらい窃盗”。犯行の瞬間が映っていました。

 大阪市内の商店街で女性に声を掛ける女。周辺をうろつくコートの女は案内役とみられます。

 案内役が合流し、どこかへ連れていかれる女性。さらに続く2人は「見張り役」と、この手口の“キモ”となる「おはらい役」とみられます。

 去年10月以降、大阪府や東京などで30件以上、相次いでいる“おはらい窃盗”。

 名古屋市では中国籍のウ・シアオチョン容疑者(60)ら男女4人が逮捕され、手口が明らかになりました。

 舞台に使われたのは関係のない神社でした。

 先月、商店街で被害者に声を掛けたウ容疑者。道すがら家族構成などを聞き出したといいます。

 向かった先は神社。そこで姿を現すのがおはらい役です。

 被害女性の家族構成など個人情報を次々と言い当てていきます。

 聞き出した情報をしゃべっているだけのおはらい役ですが、被害者に霊能力を信じ込ませ、さらに畳み掛けます。

おはらい役
「あなたの家族が死ぬでしょう。助けたければ現金などをおはらいする必要がある」

 そう言って女性に自宅から現金や貴金属を持ってこさせ、袋に入れて「おはらい」と称する儀式を行い、隙を見て盗んだ疑いが持たれています。

 大阪市の映像でも自宅から金品を持って現場に戻ってきたとみられる被害者の姿が写っていました。

 同様の手口で各地の被害額は1億2000万円以上に及んでいて、警察が実態の解明を進めています。

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