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■「雷三日」寒気が居座る寒冷渦

きのう2(日)は東京・羽田で6月の記録を更新する1時間50.0mmの非常に激しい雨が降るなど、各地でゲリラ雷雨に襲われました。これは日本の上空に寒冷渦と呼ばれるこの時期としては強い寒気が流れ込んでいるためです。寒冷渦は動きが遅く、日本の上空に数日間居座りやすいことが特徴です。いったん寒冷渦が発生すると雷を伴うような不安定な天気が数日間続くことが多いため、「雷三日」ということわざが生まれることになったのです。

■高い発雷確率 気温をみて危険度をチェック!

雷の発生確率をみてみると、3(月)、4(火)ともに東日本から東北にかけて高くなっています。晴れ間があっても急に激しい雷雨となる可能性が高く、道路が冠水したり、用水路が溢れたりするほどの降り方となりそうです。地上の気温が高くなればなるほど上昇気流が強まって雷雲は発達しやすくなります。東京の予想最高気温は24℃ですが、予想以上に晴れる時間が長くなると気温も予想以上に上がってしまうためゲリラ雷雨の危険度が高まることになります。日差しは嬉しいものですが、ゲリラ雷雨の発生要因になってしまうこともあるのです。

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■簡単です ゲリラ雷雨を避ける方法

■簡単です ゲリラ雷雨を避ける方法

ゲリラ雷雨の危険度が高い日は、激しい雨が降る前に屋内に避難することが大切です。雨が降り出してから避難しても間に合わない場合が多いです。ぜひ雨が降り出す前に避難をするようにしましょう。発達した積乱雲が近づいていることを察知する方法を覚えておくと役にたちます。

1 雷の音で距離を測る
音の進む速さは1秒でおよそ340メートルです。ピカッと光ってからゴロゴロと音がするまでの時間を測れば、雷雲までのおおよその距離が分かります。

2 黒い雲が近づいてくる
積乱雲が空高くまで発達しているほど激しい雨が降ります。高くまで発達した雲は、太陽の光を通しにくくなるので雲の色が黒く見えてきます。雲の色は発達具合の判断に役立ちます。

3 急に冷たい風が吹いてくる
発達した積乱雲は、激しい雨とともに上空の冷たい空気を吹き下ろしてきます。この風を感じたら積乱雲が近いサイン。早めに室内に避難しましょう。

■きょうの関東は道路が川のように

気象庁はきょう3(月)関東地方で1時間に最大30mmの激しい雨が降ると予想しています。この30mmという数字、どのくらいの雨なのかなかなか想像が出来ないかもしれません。

大まかな目安としては、20mm以上で道路は一面水たまり。車のワイパーを早くしても見づらく危険な状況になります。さらに30mm以上では道路が川のようになり、高速走行時にはブレーキが利きにくくなります。ハイドロプレーニング現象と呼ばれる現象です。ゲリラ雷雨を察知したら車もいち早く安全な場所に移動して雨雲が通り過ぎるのを待つのが良いでしょう。

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