温暖化の影響を受ける日本に住み続けることは可能なのか。100人を超える研究者が観測や研究を行うプロジェクトの初めての会合がありました。
日本周辺の海域では、温暖化の影響によって赤道付近から黒潮で運ばれる熱量が増加しています。
その結果、他の海域に比べおよそ2倍の速さで海水温が上がっています。
温暖化の影響を強く受ける日本に住み続けることは可能なのか、気象学や海洋学などの学問の枠を超え、20を超える大学や研究所などの専門家100人以上が気象環境や生態系などが今後、どう変化していくのか調べます。
プロジェクトは5年計画で、東京大学の岡英太郎准教授がまとめ役となって進められます。
1日、初めての会合が東京大学・大気海洋研究所で行われました。
東京大学 岡英太郎准教授
「我々島国にいて、海に囲まれているが故に温和な気候、それから降水も豊富にあって、水産資源も豊富にあった。そういった我々が当たり前に享受してきた生存環境が、これからも維持されるのか持続するのかっていうのを明らかにする」
気象庁 異常気象分析検討会会長 中村尚東大教授
「温暖化が進んだ将来の日本付近で、大気や海洋、それから水産への影響、その辺りについて貴重な知見が得られると私は期待してます。ぜひ若い方を中心に頑張ってもらいたいなと思ってます」
プロジェクトでは日本海や東北沖、東シナ海での洋上観測のほか、コンピュータでのモデルシミュレーションなども使い将来予測などを行う予定です。
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