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 高速道路を走行中の車に信じられないことが起こりました。助手席側のドアに矢が突き刺さりました。何者かが、クロスボウを放ったとみられています。

■どのように?考えられる「2つの可能性」

運転手からの通報
「ドアに矢が刺さっていた」 長さ50センチ、直径1センチほどの矢 この記事の写真

 茨城県内の常磐道を走っていた大型トラックの運転手が聞いたのは「バン」という音。異変を感じ、助手席のドアを確認すると、長さ50センチ、直径は1センチほどのクロスボウの矢のようなものが刺さっていました。

いとも簡単に貫く

 クロスボウの威力を検証する動画です。厚さ1センチ以上ある木の板を、いとも簡単に貫きます。

 助手席側のドアに矢が刺さっていたため、進行方向の左側から飛んできたとみられます。

路肩から発射された可能性

 まず考えられるのは、路肩から発射された可能性です。普段は人が立ち入るはずがない高速道路の路肩の茂みから、あるいはフェンスの外側から放たれた可能性があります。

並走する車から発射された可能性

 もう1つの可能性は、並走する車から発射された可能性です。

元埼玉県警刑事 佐々木成三氏
「拳銃と違って、発射してからある程度のタイムラグがあると思います。(動いている車を)狙って当てるのは非常に難しいと思います。並走する車から放たれた可能性が高いんじゃないかな」

 被害に遭った大型トラックが、片側3車線のどこを走行していたかは分かっていません。

矢はボディを貫通

 矢はボディを貫通し、直径1センチほどの穴があいていました。トラックを運転していた20代の男性に、けがはありませんでした。

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■元刑事「回収されなかったものが使われた可能性が高い」

■元刑事「回収されなかったものが使われた可能性が高い」

 銃のように構えて発射する弓矢、クロスボウ。

底を軽々と貫く

 アルミ製のフライパンに、ものすごい速さで貫通しました。横に倒したやかんの金属製の底を軽々と貫きます。頑丈そうなアタッシェケースも、矢は弾かれることなく、突き抜けました。

クロスボウに詳しい 金子正博さん
「当たれば大けがします。300メートルくらい飛びます」 クロスボウの所持は原則禁止

 おととし、クロスボウの所持は原則禁止となりました。専門家は、次のように話します。

元埼玉県警刑事 佐々木成三氏 元埼玉県警刑事 佐々木成三氏
「かなり危険な行為、逸脱した行為というのもあると思います。法改正以前に持っていたもの、回収されなかったクロスボウが使われた可能性が高い」

 警察は、トラックのドライブレコーダーの映像を調べるなど、器物損壊事件として捜査をしています。

(「グッド!モーニング」2024年5月31日放送分より)

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