台風1号は31日未明に温帯低気圧に変わった。ただ、関東では通勤・通学の時間帯に激しい雨となった。
■「離島の宿命」八丈島では…
風にあおられ大きく揺れる街路樹。横殴りの雨で、滝のように水が流れている。31日午前5時すぎに最大瞬間風速19.1メートルを観測した八丈島。
午前3時、台風1号は温帯低気圧に変わったものの、昼ごろにかけて関東や伊豆諸島に激しい雨を降らせる見込みだ。30日に八丈島では、台風の接近に備えて準備が行われていた。
船を確認しに来た漁師
「だんだん吹いてきましたね。この前の低気圧からだから(漁には)一週間以上出ていない」
島内のスーパーでは、船の欠航などで物資が滞ってしまうのではと多くの人が食料を買いに訪れていた。
住民
「(Q.これで何日分?)1週間分」
「(Q.皆さん心配だったりしています?)離島の宿命でしょうがないでしょう。こういう台風とか欠航とかはね」
夜になり、台風の接近に伴って徐々に雨脚が強くなる八丈島。横殴りの雨で木々が大きく揺れ、街中は静まり返っていた。
台風は午前3時に温帯低気圧に変化。現在も関東などに雨雲を発達させる湿った空気を送り込み、警戒が必要だ。
■気温が急減にダウン
台風1号は温帯低気圧に変わったあとも関東地方などに影響を及ぼし続けた。
都心でも徐々に強くなった雨脚。夜が明け始めた町には、駅前で雨宿りをする人の姿が見られた。深夜まで雨が降っていなかったためか、駅へ向かう多くの人が傘を持たず帰路に就いていた。
20代会社員
「(Q.外出て気温どうですか?)寒いです。(きのうの)昼間は曇ってましたけど、ムシムシしてました」
30日の都心の最高気温は27℃ほどだったのに対し、31日の予想最高気温は22℃とぐっと気温が下がる一日に。
■倒木がアパートや車に直撃も…
強烈な勢いでたたきつける雨と風。時折、屋根にたまった雨水がまとまって落ちてくる。26日にフィリピン付近で発生した台風1号。豪雨と強風の影響で、フィリピンでは少なくとも7人が死亡。大規模な洪水が起きるなど大きな爪痕を残した。
この台風1号は、日本列島から離れた距離にある時から大きな被害をもたらしていた。
28日、帰宅時間帯に強い風が吹き、帰宅する人たちの傘を次々と破壊。無残に壊れた傘が至る所にあった。
山梨県富士河口湖町では、直径65センチほどの木が折れ、アパートや車に直撃。アパートは屋根や壁が大きく突き破られ、家の中がむき出しの状態に。この倒木に押しつぶされた車から70代の男性が救助されたが、その後、死亡が確認されている。
倒木の原因は突風。町では5月としては観測史上最も強い、最大瞬間風速28.8メートルという台風並みの強風が吹き荒れていた。
近隣住民
「地鳴りのような音がして、ゴーって感じで家がすごい揺れて」
この突風をもたらしたのが沖縄の南を移動中だった台風1号。台風からの湿った空気が流れ込んだ影響で前線が活発になり、大気の状態は不安定に。関東甲信の広い範囲で突風が発生しやすい状況になっていた。
台風1号は未明に温帯低気圧に変わったものの、通勤通学時間帯には激しい雨風をもたらした。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月31日放送分より)
▶テレ朝天気
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