「とちぎ景勝百選」に認定され、桜の名所として知られてきた「早乙女の桜並木」(栃木県さくら市)の伐採木を活用した「ジェットストリーム 多機能ペン 4&1」が完成し、27日、同市役所でお披露目された。
市制20周年を記念して、さくら市が三菱鉛筆東京販売株式会社に依頼していた。
ソメイヨシノの伐採木を加工してペンの軸に仕立て、花びらなどのデザインをあしらった。
同社の大橋謙二会長は「自然の木を使っているので、一本一本風合いが異なる」と話し、花塚隆志市長は「見た目もいいし、さわり心地もいい。子どもが成人になっても使える」と喜んだ。
ピンクと黒で計750本を製作。4色のボールペンとシャープペンの機能があり、芯は替えられる。税込み3300円。6月1日から道の駅きつれがわで販売を開始するほか、ふるさと納税の返礼品として検討している。
早乙女の桜並木は、1925年に地元の青年団が中心になってソメイヨシノを植えた。老木になったことや道路の拡幅工事のため77本すべてが伐採され、26年春の再整備を目指している。
市は伐採木の活用方法としてこれまで、木の粉を吹き付けた「タンブラー」や定規を商品化しており、多機能ペンは3例目となる。【有田浩子】
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