梅雨前のジメジメする今、医師が警鐘を鳴らす「過敏性肺炎」。こうした肺炎に悩まされないために重要なのがエアコンのお手入れです。久しぶりに運転する際のコツを取材しました。
■梅雨前に…エアコン清掃“殺到”
ジメジメする“梅雨”を前に、早くも備えが始まっています。
依頼者
「おととい暑かった日にエアコンを付けて30分ぐらい外出して帰ってきたら、玄関を開けると『クサッ!』て」
都内に住む4人家族の女性はたまらずエアコンのクリーニングを依頼しました。一見、きれいに見えても…。
家事代行 ベアーズ 東京本店 四本竜介さん
「これがカビです。放っておくとカビがどんどん増殖する」
梅雨の季節が迫るタイミング。依頼数は今が最も多いといいます。
家事代行 ベアーズ 東京本店 四本竜介さん
「急に暑くなったりするとエアコン(クリーニング)の需要が増える」
作業はおよそ1時間。
依頼者
「全然カビのにおいしない。この夏、乗り切ります」
東京は30日で「10日連続の夏日」を観測。お昼の湿度は60%近く。そろそろエアコンの出番も近いのではないでしょうか。
60代の人
「(Q.今年もうエアコン使っている?)試運転しました。除湿器を置いて。あとはエアコンの除湿とか」
皆さん気にしていたのがカビの存在です。
30代の人
「(Q.エアコンのにおい大丈夫?)におい気になります。ちょっとカビ臭いじゃないけど」
50代の人
「(エアコンを)回してすぐに『あ、におっている」と思うけど」
「健康がちょっと心配ですね」
■せき長引き「過敏性肺炎」に警鐘
都内のクリニックでも…。
患者(20代)
「ずっと、せきだけ出続けて」
今月に入ってから1カ月もの間、せきに悩まされているという20代の女性。
患者(20代)
「(働く)店がめっちゃエアコンついている」
医師
「エアコンから出てくるカビやホコリなどによって気道がアレルギー反応を起こして、刺激を受けてせきが出ている可能性もある」
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「過敏性肺炎というアレルギー反応によって起こる、強く長引くせきの患者さんが増えています」
こうした体調不良を防ぐためにも“カビ”への対策は欠かせません。
エアコンの風に乗って放出されたカビ、“カビ風”を可視化した映像です。エアコンでも発生しがちなカビの対処を誤れば部屋中にカビが飛散。どうすれば防げるのでしょうか。
■“カビ風”防ぐエアコン運転のコツ
“ジメジメの梅雨”が迫るなか、「カビ」への対策も欠かせません。エアコンから噴き出す風がどのようにカビをまき散らすか、“カビ風”を高感度カメラで撮影したものです。カビが空気中に飛散するのが分かります。
カビの飛散をどう防げばいいのでしょうか。
パナソニックエアーマイスター 福田風子さん
「母が、“ふうちゃん”と呼ばれるように風子とシンプルに名付けた」
パナソニックでただ1人のエアーマイスター・福田風子さんに聞きました。
大事なのは“初動”です。本来、エアコンを動かす時は窓を閉め切るのが当たり前ですが…。
パナソニックエアーマイスター 福田風子さん
「エアコンのつけ始めはカビが一気に噴き出す風に乗って部屋に充満してしまう。つけ始める時のポイントは窓を開けて換気しながら10から20分回す」
風子さんは、もしカビを目視できる場合は自力での洗浄は諦めて専門の業者に依頼するのをオススメしています。
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