2025年大阪・関西万博にパビリオンの出展を予定していたアルゼンチンが万博から撤退する方向で検討していることが分かった。30日、関係者が取材に明らかにした。国内事情が理由とみられる。撤退すれば、メキシコ、エストニア、ロシアに続き4カ国目となる。アルゼンチンは参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオンを予定していた。
各国が独創的なデザインを競うタイプAは「万博の華」と称され、当初は60カ国が希望していた。だが、人件費や資材の高騰などで建設業者との契約が難航。一部の国は、万博を運営する日本国際博覧会協会が建設を代行する簡易型や共同入居型へ移行した。
協会によると、23日時点で53カ国がタイプAを希望。うち39カ国で建設業者が決まったが、残る14カ国は未定のままだ。協会はこれらの国に対し、5月末をめどに簡易型や共同入居型への移行を促すべく調整を進めていた。【東久保逸夫】
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