吹き荒れた突風で犠牲者も。倒木の下敷きになり、男性が死亡です。

■軽自動車の上に 山梨で突風被害

 一夜明け、現場の状況が明らかになってきました。

 アパートに倒れ掛かった大きな木。屋根だけでなく、その下の部屋をも破壊している様子が衝撃の強さを物語っています。男性は木の下にある軽自動車の中にいました。

 木が倒れたのは富士五湖の一つ、河口湖のすぐ南側にある住宅街です。28日午後7時10分、近隣住民から通報がありました。

119番通報
「男性1名が車に乗っていて、倒木の下敷きになっている」

 70代の男性は外出先からアパートの駐車場に戻り、車内にいたところ倒木に巻き込まれたとみられます。

■倒木で下敷きか 70代男性死亡

 男性は搬送時、すでに意識不明の状態でしたが、その後、死亡が確認されました。


現地調査した甲府地方気象台職員
「直径65センチの木が助手席と運転席を押し潰す形で残念ながら倒れてしまって、車が潰されている」

被害者の同級生
「今まで台風が来ても(木が)倒れるというのはあまりない。きのうまで元気でいた人がけさ亡くなったと聞くと言葉ないね、考えられないね」

■“台風並み”強風 町の被害拡大

 同じ時間帯の山梨県富士河口湖町の映像では激しい風が吹き、雨が真横に流れているのが確認できます。

 倒木現場のすぐ近くに住む人は…。

近隣住民
「ガラスが割れる音がバリバリと。渦を巻くような音がして、ちょっと危ない感じがした。竜巻に近いように思えた」

 町では28日午後7時6分に5月としては観測史上、最も強い最大瞬間風速28.8メートル、台風並みの風が吹き荒れていました。

 町役場によりますと、28日から29日午後にかけて11件の倒木があったということです。

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