大阪公立大学の研究室から青酸ソーダを盗んだとして逮捕された男が、毒物が入った保管庫を複数回、開けていたことが分かりました。

 大阪公立大学大学院の卒業生で、製薬会社に勤める竹林尚志容疑者(30)は去年8月、大学の研究室で保管されていた青酸ソーダを盗んだ疑いで、29日朝、送検されました。

 竹林容疑者は警察に対し、父親を殺害する目的で盗んだことを認め、「スプーン2杯分の青酸ソーダを家に持ち帰り、残りは研究室で捨てた」と話していて、父親は無事でした。

 捜査関係者への取材で、竹林容疑者が去年8月上旬、学生証を使って鍵を取り出し、毒物が入った保管庫を複数回、開けていたことが新たに分かりました。

 一方で、「(青酸ソーダは)1回だけ持ち出した」と供述していて、警察は、供述の裏付けを進め、事件の詳しい経緯を調べています。

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