物に重さを与える素粒子「ヒッグス粒子」の存在を予言し、2013年のノーベル物理学賞を受賞した英エディンバラ大名誉教授のピーター・ヒッグスさんが8日、自宅で死去した。94歳。病気を患っていた。同大が9日発表した。
1929年、英中部ニューカッスル生まれ。ロンドン大キングズカレッジで物理学の博士号を取得し、80年エディンバラ大教授、96年から同大名誉教授を務めた。
64年、物に重さがあるのは宇宙を満たすヒッグス粒子に動きを邪魔されているからだという理論を提唱。さまざまな種類の素粒子が発見される中、ヒッグス粒子は長らく未発見だったが、2012年に欧州合同原子核研究所(CERN)の巨大な加速器を使った実験で発見。理論の正しさが証明され、ノーベル物理学賞を受賞した。(共同)
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