大阪府吹田市の市立吹田市民病院は15日、40代男性の腎臓がんの手術で、腹腔(ふくくう)動脈などを誤って切り、出血性ショックで死亡させる医療事故があったと発表した。病院は過失を認め、遺族に和解金を支払った。

病院によると、令和3年6月24日、執刀医が腹腔鏡を使って男性の左腎臓を摘出する際、処理する血管を誤認して本来切る必要のない腹腔動脈と上腸間膜動脈を切った。男性は同日中に死亡した。

病院は医療事故調査委員会を設置し、調査していた。遺族との和解は先月12日に成立した。内藤雅文院長は「亡くなられた患者と遺族に深くおわびし、二度とこのような事故を起こさないよう再発防止に努める」とコメントした。

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