富山県は、新しい観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」の今年の一般開放を断念すると発表しました。能登半島地震の影響を受け、復旧工事の見通しが立たないことが原因です。
富山県黒部市の黒部峡谷を走るトロッコ電車は、能登半島地震の落石によりルート上の鐘釣橋が損傷したため、部分的な開通になっています。
「黒部峡谷鉄道」が詳しい調査をしたところ、橋の300メートルほど上にある東鐘釣山の山頂付近で、9平方メートル、高さ12メートルほどの岩盤が50センチずれていることが分かりました。
橋の工事の前に行う落石防止の岩盤工事だけで3カ月はかかるため、すべての工期の終了が予想できないことから、今シーズンはトロッコ電車の全線開通はできないと発表しました。
これを受けて、富山県は、10月1日ごろを目指していた黒部宇奈月キャニオンルートの全線開通を、今年は断念しました。
黒部宇奈月キャニオンルートは、日本一のV字谷といわれる黒部峡谷から上流の黒部ダムに至る新たな観光の大きな目玉として注目されていました。
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