家族とともに逮捕された女は「動画配信でトラブルになった」と話しています。

　去年12月、羽田空港近くの多摩川でスーツケースから男性の遺体が見つかった事件。死体遺棄の疑いで逮捕されたのは西高舞容疑者（32）ら5人です。

　舞容疑者は亡くなった男性の元交際相手で、舞容疑者の両親と兄、現在の交際相手、合わせて5人が共謀のうえ、男性の遺体を遺棄した疑いが持たれています。

　遺体の身元は原唯之さん（46）。手足が縛られた状態で、死因は窒息死でした。

　警察によりますと、遺体が遺棄されたのは母親の美保容疑者と兄の昌吾容疑者の自宅からおよそ1キロ離れた多摩川です。その下流で見つかったスーツケースには重りが付いていて、水面まで浮いてこないようにした可能性があるということです。

　舞容疑者は被害者の原さんと去年3月から交際。その後、関係は破綻しました。

西高舞容疑者
「原さんとの間に金銭トラブルがあった」

　去年の夏ごろに舞容疑者は被害者とのトラブルを警察に相談。

西高舞容疑者
「原さんの動画配信がきっかけで私や家族が暴言を受けるなど誹謗（ひぼう）中傷され、トラブルになった」

　2人をよく知るという男性は金銭トラブルについて…。

動画配信する男性　みやびくん
「舞容疑者のキャッシュカードを使って、舞容疑者の同意の上だったが、お金を借りていて、お父さんも本人もお母さんも借金返済を迫っていたが返済されなかった。ホテル代、宿泊代、交際費を舞容疑者から借りている。それを月々返していかなくてはいけないと（被害者は）言っていた」

　容疑者5人は誰が、どのような役割だったのでしょうか。

　捜査関係者によりますと、逮捕された5人のうち一部の人物が男性を遺棄した大田区内の量販店でスーツケースを購入する姿が防犯カメラに映っていたということです。

　父親の昌浩容疑者は男性の遺体が見つかった時にはすでに離婚していて、被害者とは面識がなかったとみられます。

　団地の部屋に住んでいた母親の西高美保容疑者は近所の人によると、付き合いはほとんどなく、顔も全く見たことがなかったということです。

　母親の美保容疑者は容疑を否認。他の4人は容疑を認めているといいます。

　警察は殺人の容疑も視野に捜査を進めています。

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