発達しながら列島に迫る台風1号。27日夜から線状降水帯が発生する恐れもあり、28日にかけて警報級の大雨に警戒が必要です。
■迫る台風1号… 線状降水帯も警戒
台風から離れた地域でも雨は強まってきました。気象庁は警戒を呼び掛けています。
福岡管区気象台
「九州の南部を中心に27日夜遅くから28日昼前にかけて断続的に非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、広い範囲で大雨となる恐れがあります」
気象庁は、宮崎県と鹿児島県に線状降水帯の予測情報を発表しました。27日夜から28日日中にかけ、線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があるとしています。
その雨の原因となっているのは台風1号です。26日に発生した台風1号は強い勢力となり、フィリピンの東を進んでいます。沖縄から関東にかけての広い範囲で29日にかけて大雨の恐れがあります。
■フィリピンで“甚大被害”倒木も
この台風1号はすでにフィリピンで甚大な被害をもたらしています。
27日朝に撮影された映像では、横殴りという表現を超えるほどの強烈な雨と風。木々は根元から揺さぶられ、風の強さで雨は一瞬にして画面を左右に駆け抜けていきます。
都市部では道路が一面、水浸しに。木々や屋根も被害を受け、その影響の大きさが分かります。
街では混乱も…。木が倒れ、白い車の後部は押し潰され、その重さで前輪が浮いてしまっています。現地の自治体によりますと、幸いけが人はいませんでした。
フィリピンに多大な影響を及ぼしている台風1号。心配されるのは、その勢力がさらに発達しているという点です。
気象庁は27日朝、最大風速35メートルを伴う「強い」勢力へと発達したことを発表。自転車並みのスピードで今後、沖縄に接近していく見込みです。
▶テレ朝天気
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