架空の投資を持ち掛けられた東京都内の70代の男性が、およそ1億4000万円をだまし取られました。警視庁は著名な実業家の名をかたった「SNS型投資詐欺」とみて調べています。

 警視庁によりますと、去年10月、都内に住む70代男性のもとに、著名な実業家を名乗る「LINE」のアカウントから「投資のテクニックを教える」などとメッセージが届きました。

 男性はその後、アシスタントを名乗る人物を紹介され、その指示に従って指定された口座に十数回にわたって合わせて1億4000万円ほどを振り込みました。

 しかし、投資の結果を確認できる偽のアプリ上では利益が出ているように表示されていたものの、男性が実際に口座を確認すると、金は入っていませんでした。

 こうした「LINE」などを使った著名人をかたる詐欺は「SNS型投資詐欺」と呼ばれていて、警視庁によりますと、去年の被害は210件あり、被害総額はおよそ38億円でしたが、今年はそれを大幅に上回るペースで相談が寄せられているということです。

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