救急車を運転していたのは容疑者の男でした。

 自動車専用道路の真ん中で不自然に停車する救急車。撮影者が近付くと…。

撮影者
「パッて見たら救急車の人の服っていうんですかね、青色っぽい服じゃなくて、おじさんが乗ってるから、ええ!?と思って」

 運転席にいたのは救急隊員ではありません。

撮影者
「最初、反対車線から走ってきて、いきなりUターンしだして。蛇行運転していて、何かおかしいなと思って」

 なんと、この救急車は盗まれたものでした。

 運転していたのは、10日、奈良県の病院から救急車を盗んだ疑いで逮捕された亀井始明容疑者(69)とみられています。

亀井始明容疑者
「病院から逃げ出したくて盗んだ」

 映像は、救急車が盗まれた直後、近くの道路で撮られたものです。逮捕されるまで、およそ15キロにわたって逃走していたことも分かりました。

撮影者
「他に、もしかしたら命危ない人を救急車で呼ばないといけないのに、盗んでしまったことによって、その人が命を落とすかもしれないし。怖いですね。そんなわけの分からない人が運転していたら」

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