秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまが26日、ギリシャに到着。先ほど、パルテノン神殿を訪問されました。

■佳子さま パルテノン神殿へ 3度目海外公務

ギリシャに到着された秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さま。乗り継ぎを含め、22時間あまりの長旅でしたが、報道陣に笑顔を見せられていました。今年は日本とギリシャが外交関係を樹立して125周年。ギリシャ政府から招待を受けた佳子さまは、世界遺産のアクロポリス遺跡を訪問し、紀元前5世紀に造られたパルテノン神殿の修復作業を視察されました。佳子さまの海外公式訪問は、去年11月のペルー以来3回目です。
(佳子さま)「この場に立ってみるとおおーっていう感じがすごくします」
今年に入ってから佳子さまは、女子高校生の野球大会や有田焼の視察など、公務は40回以上に及びます。今回のギリシャ訪問前には…
(佳子さま)「本日はお招きありがとうございます。皆様にお会いできることを楽しみにしておりました」
ギリシャ大使公邸を訪れ、昼食会に臨まれました。
(駐日ギリシャ大使館 フルムジアディス次席)「ギリシャの歴史、文明や文化に関して的確な質問をし、完璧な発音で少しギリシャ語を話され、とても驚きました」
佳子さまはギリシャの歴史や文化などについて、5回に渡り、専門家からのレクチャー「ご進講」を受けられたといいます。佳子さまにご進講した研究者は…
(共立女子大学 木戸雅子名誉教授)「(ご進講は)3時間半経っていた。私がお話しすると、その都度メモを取っていらっしゃいましたし、休憩なしで、お聞きになるの大変だったと思います、本当に。一般的なギリシャというイメージを超えて、その奥まで文化を、そして現代ギリシャ人を理解したいという思いをお持ちになっているんじゃないかと」
皇族が海外公務に臨む前の準備について元宮内庁職員の山下さんは…
(皇室ジャーナリスト 山下晋司氏)「事前に相当な準備をしていく必要があると。時代とともに皇室の方が担う国際親善のボリュームと言いましょうか、そういうものって大きくなってきているんですよね」

数多くある皇室の公務。26日、天皇皇后両陛下は、岡山で「全国植樹祭」の式典に出席されました。皇室の公務は4月以降だけでも150回を超えます。その公務を担う皇室の人数は現在17人。結婚後の皇籍離脱や高齢化などもあり、一人一人にかかる負担は増しています。秋篠宮さまは、去年の誕生日会見で、公務のあり方について、「何らかの見直しを行うということは必要になってくるのではないかと思います」と述べられています。公務を見直すことはできないのでしょうか…
(皇室ジャーナリスト 山下晋司氏)「宮家の皇族方がご自身のお考えでこのスポーツを応援しよう、こういう団体を応援しようと、それが皇族にとって好ましいというものであれば、それはそのお考えを尊重すべきであってね。そこを止めてくださいというものなかなか難しいですし…宮内庁もずっと(公務削減を)やらなきゃいけないと思っていても現実問題としてなかなかできない」
公務を担う皇室の人数減少への対策や、安定的な皇位継承の在り方について与野党で協議を始めています。「皇室典範」は「女性皇族は結婚により皇室を離れる」と定めています。最近では、2021年、秋篠宮ご夫妻の長女・小室眞子さんは、結婚し、民間人になりました。こうして減っていく皇族への対策として考えられた一つが「女性皇族が結婚後も皇室に残る案」です。現在、女性皇族で結婚していないのは、佳子さまと愛子さまなど5人。「結婚後も皇室に残る案」について、協議に参加した議員からはこんな懸念も…
(立憲民主党 野田佳彦 衆院議員)「女性皇族が結婚をされた場合に、配偶者やお子さんが国民のままだとですね、女性皇族は投票権はありません。だけど配偶者は投票権を持つ。一方で、被選挙権もある。政治団体を作れるし、政党を作ることもできる。それを制限することできないんで、そういう家庭って成り立つのかということも含めて議論しましょうと」
皇族の人数を確保するもう一つの案は「旧宮家の男系男子を養子に迎えること」です。

現在の皇室17人の内、男性は5人で、皇位継承の資格を持つのは、秋篠宮さま58歳、悠仁さま17歳、常陸宮さま88歳の3人で、次世代を担うのは、悠仁さま一人ということになります。
(「象徴天皇制」が専門 名古屋大学 河西秀哉 准教授)「今の話し合いだと短期的な、基本的には皇族を増やすことしか考えられていないんですよね。結局その女性皇族に残ってもらってもその人の子どもは皇族にしないということになっていくと、結局のところ次の代ではやっぱり皇族は減っていくわけですよね」
安定的な皇位継承をどうするのか…ANNの世論調査では、皇位継承を「女性にも認めるべき」は84%、「男性に限るべき」は10%となっています。
(「象徴天皇制」が専門 名古屋大学 河西秀哉 准教授)「現在の社会にあった形っていうのが象徴天皇のふさわしい姿であると思いますので、例えば今の社会に合うっていうことならば女性だって天皇になるのがふさわしいと思うんですけども、そこまで議論が進めば本当はいいかなと思います」


5月26日『サンデーステーション』より

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