運動会が開かれていた小学校の敷地内に撮影目的で侵入したとして、福岡県警久留米署は25日、職業不詳の男性(59)=同県久留米市=を建造物侵入容疑で現行犯逮捕した。同署によると、運動会には男性の子どもは参加しておらず、保護者に交じってビデオカメラで児童らを撮影していた。
逮捕容疑は25日午前11時ごろ、撮影目的で同市の市立小学校に侵入したとしている。調べに「私の認識では、運動会は一般の人も見学できる催しで、誰でも自由に入って見学できると思う」などと容疑を否認しているという。
同署によると、25日午前10時過ぎ、この小学校の教頭から「現在、運動会を開催しているが、児童の容姿を隠し撮りしている男性がいる」と110番があった。男性は、運動会が開かれていたグラウンドの本部テントの近くで、競技中の児童らをビデオカメラで撮影していた。
駆け付けた警察官が事情を聴いたところ、男性は保護者ではなく、学校側から招待されてもいなかったため、学校内に侵入する正当な理由がないと判断。加えて男性が4月以降、市内の公園などで児童を撮影し、同署から複数回にわたり警告を受けていたことも考慮し、現行犯逮捕したという。
運動会は誰でも見学できたが、校門には許可なく校内に入らないよう呼び掛ける看板が掲げられていた。同署は、男性が撮影した映像の内容などを調べる。
刑法130条は、正当な理由がなく住居や建造物などに侵入した場合、3年以下の懲役または10万円以下の罰金を科すとしている。【平川昌範】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。