大阪市の私立清風高校の男子生徒が試験でのカンニング後に自殺したのは教師の不適切な指導などが原因だとして、両親が学校側を訴えた裁判が始まり、学校側は争う姿勢を示しました。

 訴状などによりますと、当時高校2年の男子生徒(当時17)は2021年、試験でカンニングをしているのが見つかり、複数の教師から叱責(しっせき)されたほか、自宅謹慎や写経80巻などの処分を受けました。

 男子生徒は2日後、「卑怯(ひきょう)者と思われながら生きていく方が怖くなってきました」との遺書を残して自殺し、両親は不適切な指導が自殺につながったとして、学校側におよそ1億円の損害賠償を求めて提訴しました。

男子生徒の父親
「校則違反したことは悪いことかもしれないですけど、それに伴う指導が行き過ぎているのかなと」

 24日の第一回口頭弁論で、学校側は「不正行為があれば同様の指導を行っているが、これまでに生徒が自死に至ることはなかった」と争う姿勢を示しました。

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