23日未明の住宅火災。家族は就寝中だったのでしょうか。

■住宅全焼 焼け跡から4人の遺体 

通報(近隣住民)
「2階建ての住宅が燃えている。爆発音も複数回した」

 午前0時半ごろ、火事があったのは山形の大江町楢山。小さな集落にある2階建ての住宅です。

近隣住民
「犬が鳴いて、なんで鳴くんだと思ったら、もう真っ赤だった。あっという間に15分か20分か。もうたちまち」

 火は瞬く間に住宅を覆いました。

近隣住民
「1人くらい2階のベランダから近くの人がはしごで下ろしたらしいけど、あと中に4人いるらしいんだけど、もう手が付けられない状態でしたね」

■住宅覆う炎“消火の一部始終”

 消火活動にあたった消防団長は…。

大江町消防団 林善昭団長
「何回か爆発があると情報があったので、爆発に気を付けてすぐ逃げられる状態で放水するよう指示した。玄関がどこにあるかも分からないくらい燃えていたので、とにかく焼け落ちて空いたところから放水していた」

 火が出たのは鈴木良勝さん(56)の自宅。5人家族のうち、無事が確認されたのは妻(50代)です。近くの住民らが2階に掛けたはしごで妻は避難できました。

 一方、良勝さんと2人の息子(20代)、80代の祖母の合わせて4人とは連絡が取れないままです。

 良勝さんは地域のリーダー的存在だそうです。

近隣住民
「大江町の農業の担い手の中心的存在で稲作を中心にトマトも大々的にやっていて、非常に明るくて誰からも好かれる好青年」

 全焼した住宅からは4人の遺体が見つかりました。警察は連絡の取れていない4人とみて確認を進めています。

林善昭団長
「助けたかったという気持ちが一番悔やまれます。終わった感じがしないというか、被害を最小限に食い止めてこその我々完遂なので、今回犠牲者がいたのでいたたまれない気持ちでいる」

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