冤罪(えんざい)の可能性が高まっているいわゆる「袴田事件」のやり直しの裁判が結審し、検察は袴田巌さんに死刑を求刑し、弁護側は改めて無罪を求めました。

 袴田巌さん(88)は1966年、静岡県の旧清水市で一家4人を殺害したなどとして死刑が確定しましたが、去年、裁判のやり直しが決定しました。

 22日の裁判で検察側は「犯人は被告人で金品を得る目的で犯行に及んだ」と指摘したうえで、「被告人の罪責は誠に重大」とし、袴田さんに死刑を求刑しました。

 これに対して弁護側は「検察は巌さんについて合理的疑いのある証拠もないのに、またしても冤罪をつくろうとする極悪非道の論告を行った」と述べ、改めて無罪を主張しました。

 判決は9月26日に言い渡されます。

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