学校側の説明
「急なお話となってしまい大変申し訳ございませんが、本校の閉校、並びに今後の手続きについて説明したい」

 9日、急きょ開催された保護者説明会で、今月末で閉校することを表明した「愛知中央美容専門学校」。

 国家資格合格率100%、少人数制の授業などをうたい、今月時点で26人。通信制に60人が在籍している専門学校です。

 学校を運営する組合に出資してきた企業2社が経営破綻しました。

愛知中央美容専門学校 Aさん(2年生)
「信じられなかった。『え…嘘でしょ』みたいになって驚くことしかできなかった」

愛知中央美容専門学校 Bさん(2年生)
「心の準備もできてないし、1カ月足らずで次の行くところ決めろって投げ出されている感じがあって、それはすごく嫌」

 学校側の説明によると、出資企業の破綻が明らかになったのは去年8月と9月。その後、別のスポンサーを探していたため説明が遅れたといいますが。

保護者
「何だと思っているの? 子どもたちの未来を」
「去年8月の時点で倒産だったらもう今年受け入れたらだめじゃん」
「4月の時点で『廃校します』としてあれば最初から違う美容学校に行った」

 1年生は入学金と授業料合わせて約100万円をすでに支払っていますが、その返金を巡っても紛糾。

保護者
「返金っていくらですか?」
学校側
「おおよそ5万円ほど」
保護者
「なんで(全額)返せないんですか?使ったからでしょう?」

 学校側は6月以降、別の学校に通う場合は調整を行うとしていますが、新たに入学金や授業料が発生する可能性があります。

 専門学校などが加盟する連合会は。

愛知県専修学校 各種学校連合会 長谷川義明事務局長
「本来は学校が責任を持って対応すべきところなんですが。とにかく…困った生徒の顔が頭に浮かんで。1人でも多く生徒が助かればいい」

 救済に向けて受け入れ先を急ピッチで探していますが、転校先が決まっているのはまだ一部にとどまっています。

愛知中央美容専門学校 Aさん(2年生)
「お母さんが美容師なので小さい時から背中を見てきて、美容師になりたいという思いがずっとあってやっと入れた専門学校だったので、今まで頑張ってきた仲間と本当は一緒に卒業したかったし、国家試験まで一緒に頑張っていきたかったし。就職先とかにも影響が出てくるなという不安しかない」

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