天皇皇后両陛下が都内の幼稚園を訪問されました。初めて施設を訪問されたのは28年前。上皇ご夫妻から受け継がれた子どもたちとの交流がありました。
■両陛下と園児たち5年ぶり交流
子どもたちを目にすると、すぐに目線を合わせて話を始められました。
天皇陛下
「どうですか。うまくいってるの?これからどんなもの作るかな?」
園児
「うさぎ!」
天皇陛下
「うさぎを作る。うさぎをどうやって…なるほど。そういうふうにね、ほんとだ」
21日、両陛下は都内の幼稚園で子どもたちが遠足で拾った木の実を使い、工作する様子を見学されました。気が付けばそこに3分以上、座り込まれていた両陛下に園長が声を掛けます。
立ち上がりますが、またすぐ腰を落とされ、子どもたちの様子を見守られました。こどもの日にちなみ幼稚園などを訪問するのは恒例行事です。
■「買い物ごっこ」両陛下の交流
こうした訪問を始められたのは上皇ご夫妻で、最初は1996年です。やはりひざを付き、子どもと目を合わせて話をされています。
子どもや高齢者など、比較的弱い立場にある人への国民の温かい目が育っていくことを望み、訪問されることになったそうです。子どもの輪に積極的に入られる姿が印象的です。
別の年には、美智子さまは手に持っていたバッグを置くと…。一緒にダンスを踊り、子どもの手を取りジャンプ。
子どもたちとの触れ合いといえば、過去にはハプニングもありました。児童施設を訪問したところ…。
突然、子どもが上皇さまに抱き付き、周りは騒然。次に美智子さまにも抱き付きます。小さなお帽子に触ろうとすると…。
美智子さま
「触っていいのよ」
美智子さまは止めることなく、優しく声を掛けられていました。
2015年からは両陛下が公務を引き継がれています。
5年前には、園児と「買い物ごっこ」。紙で作った硬貨で野菜や海産物と交換されました。
天皇陛下
「何がおすすめかな?」
園児
「カニ」
今回、5年ぶりに実現した両陛下のご訪問。今週末は植樹祭に出席するため、岡山県を訪問される予定です。
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