18日、「夏日」を観測した地点は今年最多の600を超えました。暑さが増し日差しが強くなるこれからの季節、気を付けたいのが紫外線です。「サンデーLIVE!!」では、“紫外線が強い街”といわれる長野県松本市を取材。松本市の紫外線が強い理由とは?紫外線対策の最新トレンドも紹介します。
■下町が熱気に包まれ「江戸っ子」も暑さ対策
メ〜テレ 小松崎花菜アナウンサー
「今の気温は手元の温度計で29.2℃、暑いです。三社祭が行われていまして人の熱気がすごいです」
東京に初夏の訪れを告げる東京・浅草の三社祭。強い日差しのなか「子ども神輿」も登場し、子どもたちは様々な暑さ対策を取っていました。
沙織ちゃん(8)
「(Q.首に何を巻いているんですか?)氷で冷たく首が冷えるやつ」
神輿を率いる太鼓をたたくのは、双子の沙織ちゃん、志織ちゃん姉妹です。
沙織ちゃん
「(Q.早速上着を脱いで…どうでした?)楽しかった」
「(Q.次の年も(太鼓を)たたいてみたい?)たたきたい。きょうよりも、もっと大きな音でたたけたらいいな」
18日、東京の最高気温は7月上旬並みの暑さとなる28.8℃まで上昇。都内では15人が熱中症で救急搬送されました。
■“日本一アツイ”熊谷冷房効いた施設の開放も
ABCテレビ 増田紗織アナウンサー
「埼玉県熊谷市です。名物の夏の大温度計、午後2時時点で29.1℃となっています」
“日本一アツイ”とうたう埼玉県熊谷市。18日の最高気温は29.3℃と、こちらも7月上旬並みの気温となりました。
熊谷市在住
「今年は夏が思いやられますよね」
熊谷市に帰省してきた人
「もうやっぱ異常ですよね。もう春と秋がなくなって、冬と夏しかない。もう夏みたいな感じですね」
暑さが本格化してきた熊谷市では今後、冷房が効いた公共施設などを開放する「クーリングシェルター」の運用や、街中の暑い場所や涼しい場所を可視化する取り組みを始めるといいます。
ABCテレビ 増田紗織アナウンサー
「暑い時に食べたくなるものといえばかき氷」
こちらの店では今の時期、土日限定で「かき氷」を提供。暑い日には約100杯のかき氷が売れるといいます。
客
「他にはないですよね。お茶屋さんならでは」
「暑くて外も…。冷たいものが食べたいと思いました」
「外で遊んでたんですけど、暑くて…」
茶の西田園 小林伸光代表取締役
「今、新茶の時期ですので、新茶にちなんだかき氷を作っております。おかげ様で暑いと朝からいい感じでお客様も流れてきてくれる」
この商店街ではこんな暑さ対策も…。
ABCテレビ 増田紗織アナウンサー
「お土産屋など23店舗で日傘を無料で貸し出しているんです」
くまがや市商工会 白砂道人主査
「この時期ぐらいから暑さが結構強くなってきておりますので、自由に借りてどこでも返却ができるということで、結構好評はいただいております。暑さ対策とか熱中症対策、これらにも活用していただければと」
■“紫外線が強い”松本市理由は「標高の高さ」
暑さが増し、日差しが強くなるこれからの季節。気を抜けないのが紫外線の対策です。気象庁によると年間の紫外線量は、観測を開始した1990年以降、右肩上がりに増え続けています。
蛯澤彩花ディレクター
「長野県松本市です。気温は非常に高いのですが、その気温以上に肌を突き刺すような日差しの強さが印象的です。日傘を差している方も非常に多く見られます」
国宝・松本城を中心に栄えた歴史から「商都松本」とも呼ばれる松本市。実は、こんなことでも有名な街なのです。
福岡からの観光客
「紫外線強いですよね…。“日本で一番強いところ”って聞きました、松本が。バスの中で添乗員さんがそう話してました」
地元出身の観光客
「ずっと言われてるよね。学生時代から紫外線強かったです。すぐ焼けちゃってたし…」
関東方面からの観光客
「気温の割にはジリジリきてるなという気がします」
日本では一般的に赤道に近い南側ほど紫外線量が多いとされているなか、松本市の紫外線の強さは“那覇(沖縄)と同じくらい”と言われています。その訳を地元の方に聞いてみると…。
地元住民
「標高が高いんだもんね。松本城(のある場所)がスカイツリーと同じ高さ」
松本市中心部の標高は592メートルと、なんと東京スカイツリー(634メートル)とほぼ同じ高さ。
人力車を引く男性は、まだ5月にもかかわらずこんがりと日焼けしています。
人力車を引く男性
「長野県って避暑地ってイメージがあるみたいで、涼しいと思っている人多いんですけど、盆地のくせにここ標高600メートルあるんですよ。紫外線強いの…。おかげ様でまだ夏にもなってないのに(顔が)真っ黒でしょ」
■皮膚がんリスクも…早めの紫外線対策が重要
街の化粧品店に話を聞くと、住民の“紫外線対策への意識の高さ”が伺えます。
ぬの源 松井綾音マネージャー
「もう皆様、紫外線が強くなり始めた2月中旬から3月にかけて意識的に切り替えをされています。梅の花が咲く時というのが紫外線を察知して咲くので、それを皆さん意識して」
なかでもこの時期、一番の売れ筋商品だというのが…。
ぬの源 松井綾音マネージャー
「1万円する日焼け止めなんですけど、これはブルーライトもカット。部屋の中に入ってくる紫外線も防いだりとか」
紫外線対策の重要性について、美容皮膚科の医師は…。
エルムクリニック麻布院 横山歩依里院長
「美容的な観点だけじゃなくて健康的にも影響が出てきます。皮膚がんの発症リスクにも影響している。そういったものにもつながってくる可能性があります」
■紫外線対策最新トレンドは「機能性をプラス」
大手雑貨店ハンズでは、前年の5月と比べた売り上げが、日焼け止めは3割アップ、身につけるアイテムも4割アップとなっています。株式会社ハンズ広報部の本田さんによると、「紫外線カットにプラスで機能性が重視されている」といいます。
なかでも紫外線から涼しく身を守れるということで、「着るタイプの商品」が人気だといいます。接触冷感素材でできた商品はファッション性も重視されていて、紫外線対策では我慢しがちなおしゃれも解決できそうです。
さらに、持ち運びに便利な日傘も注目されています。人気商品は重さわずか65グラムの傘。これはMサイズの卵1個分の重さです。雨傘としても使え、重さも気にならないため、常にかばんにいれておける点が人気だといいます。
夏本番を前に、今から紫外線対策をしっかりして肌をケアすることが大切です。
(「サンデーLIVE!!」2024年5月19日放送分より)
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