「次の1年も『豪速球』を投げる」と県政改革に向けた決意を示す徳島県の後藤田正純知事=徳島市万代町1の徳島県庁記者会見室で2024年5月17日午前10時0分、植松晃一撮影

 徳島県政の改革を掲げる後藤田正純知事は、18日で就任から1年を迎える。後藤田氏は17日の定例記者会見で「改革は道半ば」と述べ、職員の働き方改革や県民の所得向上などの課題に引き続き取り組む考えを示した。

 後藤田氏は、都道府県で最も長時間労働と指摘されてきた県職員の働き方の見直しや、47都道府県中、沖縄県と並んで全国で2番目に低い最低賃金(896円)を改善するための県民所得引き上げなどを重点課題としている。この日の会見で「常に種をまき続けてきたが、(2年目は)土壌改良が仕事だ」と述べ、具体的な成果につなげる目標を掲げた。

 後藤田氏は5期20年続いた飯泉嘉門前知事の県政からの刷新を訴え、2023年4月の知事選で初当選した。「地方が生き残りをかけて競争する時代」と位置付け、新たな政治スタイルを打ち出している。【植松晃一】

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