市制70周年を記念して造られた「フィンガーライムマリンエール」=三重県尾鷲市古江町のアクアステーションで2024年5月16日午前10時46分、大竹禎之撮影

 三重県尾鷲市の市制70周年を記念したクラフトビール「フィンガーライムマリンエール」が完成し、16日に発表された。市内でフィンガーライムを栽培する「真祐丸ファーム」と官民一体で開発に取り組んだビールは、市で取水される「みえ尾鷲海洋深層水」と“森のキャビア”と呼ばれる「フィンガーライム」を使い、爽やかで軽い飲み口に仕上がった。

市制70周年を記念ビール「フィンガーライムマリンエール」の原料となったフィンガーライム。魚卵のようなつぶつぶの実が特徴=三重県尾鷲市古江町のアクアステーションで2024年5月16日午前10時5分、大竹禎之撮影

 原材料となっているフィンガーライムは、オーストラリアの熱帯雨林地域原産のかんきつ類。ライムやレモンのようなしっかりした酸味を持ち、果肉は魚卵のような粒々した特徴的な形状で「ジュエリーライム」や「フルーツキャビア」と呼ばれることもある。生産数の少ない果実で、市のふるさと納税の返礼品に選ばれている。

 ラベルのデザインは、フィンガーライムのカラフルさと、深層水の涼感を思わせるマリンテイストな色合いを取り入れた。18日に開催される「第10回尾鷲旬のコツまみバル」での観光物産協会の特設ブースで1本1000円(税込み)で販売され、市内の酒販店でも順次取り扱われる予定。【大竹禎之】

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