2日、ロックバンド「Dragon Ash」のヴォーカル・ギターを務める、Kj (降谷建志) さんが自身のインスタグラムを更新。
ワンマンライブに関して、一時休止することを公表しました。

Kj (降谷 建志)さん インスタグラムより引用




降谷さんは「ライブに足を運んでくれている皆へ 時間がある時に読んで貰えたら嬉しいです」と書き出して、「1度、ワンマンという形式でのライブに関してのみ、少しだけ時間を置いてみようと思っています。」と報告。

「残りのバンドマン人生をどう生きたいのか、何を表現したいのか。自分と膝突き合わせて語らう時間が欲しいです。」と、思いを綴っています。

また、「自分の音楽人生にとって最も大切な場所はライブハウス、最も大切な時間はライブ、最も大切な事は代価を払って時間を割いて見に来てくれた人にライブを楽しんでもらう事。そしてそれを他の誰でもなく自分自身が楽しむ事。」とした上で、「これからもバンドやオーディエンスが皆で分かち合って共鳴出来るライブを作り上げる為にほんの少しの時間、楽曲制作に重心を置かせて下さい。」と、記しています。

今後のスケジュールについて、「The Ravensは5月25日 渋谷O-EASTがツアーファイナル」「Dragon Ashは8月3日 金沢Eight Hallがツアーファイナル」としていて「これが現時点で決まっている最後のワンマンライブです。今の自分が持っているものはそこに全て置いてこようと思っています。」と、思いを認めています。

Kj (降谷建志) さん (Dragon Ash)



「Dragon Ash」の公式サイトは去年11月に、Kjさんがパニック障害の診断を受けたことを公表し、当時予定されていた5公演を延期して療養に専念することを発表していました。

その後、公式サイトでは、去年8月中旬より続いていた、Kjさんの「胸痛、めまいなどの不調」について「不調は『パニック障害』に起因するとの診断結果となりました。担当医師と再度相談した結果、一定期間の回復に専念できる時間を持つことが適切であるという判断に至りました。」と、明かしていました。

Kj(降谷建志)さん




▽▽▽ 以下、降谷建志さんインスタグラムより 【全文引用掲載】  ▽▽▽

ライブに足を運んでくれている皆へ
時間がある時に読んで貰えたら嬉しいです

いつも掛け替えの無い一時をありがとう。
空っぽのライブハウスを埋め尽くすオーディエンスが自分の音楽を必要としてくれなければ、きっとこんなに長く、気の遠くなる程の数のライブをやり続けては来れませんでした。
扉の外はままならない事ばかりだけど、この中はいつも嘘が無くて、正解も不正解も地位も性別も年齢も何も関係無くてさ、間違いなくアナタ達の声や表情や感情がなければ自分の音楽人生は遠に終わっていたと思う。

自分とドラムのサクは十代から一緒にライブハウスで音を鳴らしています。学校帰りに制服のまま下北沢の箱に行って小さな楽屋でセンター街の古着屋Voiceで買った4枚2千円の福袋に入ったTシャツに着替えて、宇田川町のオクトパスアーミーで買ったお気に入りのショートパンツを履いて、大人の対バン相手に思っくそ嫌な顔されながら、鼻と耳のピアスをチェーンで繋いでてサウンドチェックの時にビリッビリに感電しながら、スッカスカのライブハウスの千鳥格子の床ばかり見てライブしていました。きっと近道せずに1から路地裏で始めたバンドマンは皆、誰かに自分の音楽を必要としてもらえる事が、音楽に関するどんなに秀でた哲学より、どんなに崇高な美学よりもずっと素敵な飛びっきりの財産だと知っています。
断言出来る。自分の音楽人生にとって最も大切な場所はライブハウス、最も大切な時間はライブ、最も大切な事は代価を払って時間を割いて見に来てくれた人にライブを楽しんでもらう事。そしてそれを他の誰でもなく自分自身が楽しむ事。

2人が15歳から立たせてもらっている板の上、今は45歳。今まで積み重ねて来たライブよりも、これから積み重ねるであろうライブの方が圧倒的に少ないんだろうな...だからこそ、許された残りの日々を精一杯謳歌して誠実に向き合いたい。

1度、ワンマンという形式でのライブに関してのみ、少しだけ時間を置いてみようと思っています。ほんの少しだけね。残りのバンドマン人生をどう生きたいのか、何を表現したいのか。自分と膝突き合わせて語らう時間が欲しいです。
The RavensとDragon Ash、2つのバンドのツアーを途切れる事無くひっきりなしに回っていてはスタジオおろか東京に居る時間もとても限られているのが現状です。この音楽に対する途方も無く前向きな気持ちや湧き上がる創作欲求に従順でありたいのです。だしシンプルに、コンポーザーとしてとても曲が作りたい。
ライブハウスでの対バンやイベント、ロックフェス、自分を必要としてくれる現場があるのなら今までと変わらず、いやむしろ喜んでクラウチングスタートで馳せ参じます。
これからもバンドやオーディエンスが皆で分かち合って共鳴出来るライブを作り上げる為にほんの少しの時間、楽曲制作に重心を置かせて下さい。
今もThe Ravensのツアー、イベントの真っ最中、日々のライブ、メンバーとの愛おしい時間、ロードクルーとのブラッシュアップ、お客さんとの他愛無いやり取りや会話が、全身の穴という穴全てから血吹き出るくらいマッジで心の底から楽しくて仕方が無いです。

The Ravensは5月25日
渋谷O-EASTがツアーファイナル
Dragon Ashは8月3日
金沢Eight Hallがツアーファイナル

2つ共大好きなロックバンド
これが現時点で決まっている最後のワンマンライブです。今の自分が持っているものはそこに全て置いてこようと思っています。
路地裏のライブハウスでお逢いしましょう。
そこで心からのありがとうを言わせて下さい。

Kj (降谷 建志)

△△△  全文掲載、以上  △△△

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