紫綬褒章受章が決まった俳優の段田安則さん

28日付で発表された令和6年春の褒章受章者。NHK大河ドラマ「光る君へ」に出演の段田安則さん(67)が紫綬褒章に選ばれた。

「米一粒作れず、世間のお役に立っているとは思えない私が紫綬褒章を賜るとは、まさに望外の喜びです」。変幻自在の演技で、舞台と映像の垣根を越えて活躍する名優だが、コメントににじむ人柄はいたって謙虚だ。

昭和56年に野田秀樹さん主宰の劇団「夢の遊眠社」に入団。野田作品をはじめとする数々の舞台で、人生の機微を巧みに表現してきた。大河ドラマ「光る君へ」では冷徹な政治家の顔を見せた。

幅広い活躍を続けながらも、俳優の力だけでは「何も生み出せません」と、作り手への敬意を忘れない。「舞台の上、カメラの前に立たせていただいた方々、一緒に仕事をさせていただいた方々のお力添えに感謝いたします」とつづった。

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