パリオリンピック™で使用されるTBS系スポーツ・テーマソング、サザンオールスターズの「ジャンヌ・ダルクによろしく」。桑田さんが「今を懸命に生きるすべての人の踏み出す一歩が、少しでも力強いものに」との思いを込めた曲とは…。

20年前から歌でエールを送り続けるサザン

「実はサザンオールスターズは、スポーツをやってる人の応援歌って結構あるんですよ」
こう話すのは、“日本一サザンに詳しい”という『茅ヶ崎FM』のラジオDJ・宮治淳一さん。
桑田佳祐さんとは小中学校の同級生で、サザンオールスターズの名付け親でもあるんです。

大学時代、宮治さんが主宰したフェスに桑田さんのバンドが出演することに…。
バンド名を確認するも「バンドを昨日作ったからまだ名前はない」とのこと。
そこで、宮地さんが当時ハマっていた曲、ニール・ヤングの「サザンマン」と、流行っていたバンド「ファニアオールスターズ」を組み合わせて勝手に提出したのだといいます。
これがまさに、国民的バンドが誕生した瞬間だったのです。

その後、多くの人に愛される名曲を生み出してきたサザンオールスターズ。
アスリートへのエールソングは20年前から始まったといいます。

『茅ヶ崎FM』宮治淳一さん:
「アテネオリンピックの時に、参加する選手の応援みたいな形で『君こそスターだ』という曲もあった」

2004年アテネ五輪の開催直前にリリースされた「君こそスターだ」

♪ 走りくる影は 明日への追い風
  永遠に見果てぬ夢
  終わりなき夏の情熱の物語
  惚れたよ 君が魅せたドラマに乾杯

「チョー気持ちいい」の名言を残した競泳・北島康介選手や、「田村でも金、谷でも金」の柔道・谷亮子選手、マラソンの野口みずき選手など日本選手が活躍し、16の金メダル含む37個のメダルを獲得したアテネ五輪。
その名場面の数々が、サザンの曲とともに記憶に刻まれました。

さらに、2013年にオリンピックの東京開催が決まると、「東京VICTORY」を発表。
世界がひとつになる祭典で、様々な問題を乗り越えて、「みんな頑張って 前を向いて行こうよ!」という思いを込めたと言います。

♪ 夢の未来へ Space goes round
  友よ Forever young
  みんな頑張って
  TOKYO, The world is one!!

2021年の東京五輪では、桑田さんの「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」が、五輪史上初、全国の民放テレビ114局共通で使用されました。

パリ五輪の“応援歌”の込めた思い

そして2024年、パリ五輪でも歌でエールを送る桑田さんが、曲に込めた思いを語りました。

桑田佳祐さんコメント:
「素晴らしいアスリートの皆様、そして今を懸命に生きるすべての人の踏み出す一歩が、少しでも力強いものになればと思い、バンドとして初心に帰ってロックナンバーを作らせていただきました。かの有名なフランス史のヒロインからお名前を拝借しまして、この曲のタイトルは、『ジャンヌ・ダルクによろしく』であります。勝利の女神が、皆様のもとへ舞い降りることを心より祈っております」

オーバードライブのかかった硬質なギター、跳躍するピアノ、高鳴る鼓動のようなリズムセッションが繰り広げる最強のロックンロールナンバー「ジャンヌ・ダルクによろしく」。
華やかさと表裏一体にある選手たちの“汗と涙”にまみれた泥臭さや、勝利への渇望が歌われています。

♪ 今を生きなきゃ勿体ない
  二度や三度のミスなど怖くない
  波に乗れよ!!
  Oh You Can Make It!!
  後で悔やみたくない
  Yay Yay Yah

実際にこの曲を聞いたオリンピック選手は…

初種目「ブレイキン」金メダル候補 半井重幸選手(22):
「歌詞もめちゃくちゃいい。大会に行く前に聞くと『やってやるぞ』みたいな気持ちになる。しかもそれが結果を残そうみたいな感じの『やってやるぞ』よりも、『やってきたことをぶつけよう』みたいなエールが歌詞からくみとれて嬉しい」

東京五輪「フェンシング・エペ団体」金メダリスト 加納虹輝選手(26):
「結果だけじゃなくて、『今の自分ができることを精一杯やろう』という気持ちで試合に臨める気がする。試合前に聞きたい」

「陸上・やり投」北口榛花選手(26):
「共感しながら聞けるような曲で、すごくいいなと思ったし、なんか…、シャワー入りながら聞きたいなと思いました!ハハハハハ」

サザン流のアツいエールを受けた日本選手団の活躍に期待です!

ヒコロヒーがサザンと“共に過ごした”思い出

スタジオでは、『THE TIME,』7月レギュラー・お笑い芸人のヒコロヒーさんが、サザンと“苦楽を共にした日々”を語った。
「私スナックでアルバイトしていたんですけど、そこでよくお客さんとみんなで歌って。私も原坊(原由子)さんのモノ真似をしていた。サザン大好き」と“エアキーボード”を披露。
安住紳一郎アナが「赤坂のスナックでアルバイトしていたんですよね?」と聞くと、「すぐそこなので、もしよかったらご紹介します」と言ってスタジオを笑わせた。

(THE TIME,2024年7月8日放送より)

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