俳優の藤竜也さん、真木よう子さん、原日出子さんと、近浦啓監督が映画『大いなる不在』の公開記念舞台挨拶に登壇しました。
同作は、小さいころに自分と母を捨てた父が、警察に捕まり、連絡を受けた息子が、妻と共に父の元を訪ねると、父は認知症で別人のようであり、父が再婚した義理の母も行方不明に…。父と義母の間に何があったのか?人生の深みに心が揺さぶられるサスペンス・ヒューマンドラマです。
真木さんはオファーを受けた際、“最初、私の弟が本を持ってきてくれて「これ、すごい。何だろう…よう子、ちょっと読んでみて」と勧められ読んでみて、これ絶対参加したいなと思って忘れていたんだけど、この役自分でいいのかな?…良い作品だからこそ違う人がやれば?と思っていたら、監督から手紙が来て、俄然やる気になりました”と出演への経緯を語りました。
すると近浦監督は、“どうしても真木さんに出ていただきたくて、読みにくい長い手紙を書きました”と熱烈な想いを伝え、忘れられない1シーンとして、“序盤の坂道シーンでリハーサルの時、真木さんの後ろ姿を見ていたら、「あっ、これ風が吹くなぁ」と思って、本番直前「真木さんあそこで立ち止まって、夕日を見上げてください」と言った”と興奮気味に撮影時を回想。
さらに近浦監督は、“その時、真木さんは、事もなげに「分かった」と”と語り、本番ワンテイク目で真木さんが夕陽を見あげると、光が差し込んできた後、ワンテンポおいてすごい風が吹いたんです。通常、海外の映画ではヘリコプターで吹かせるんですけど、奥の木まで揺れた。あの風、奇跡の瞬間は真木さんでしか吹かなかったと思います”と驚きのエピソードを明かし絶賛しました。
真木さんは照れながら、“ありがとうございます”と答え、“近浦監督のこと、すごい好きなんですよね。作品にも参加できて本当に良かったなという気持ちです”と、充実した表情で語っていました。
【担当:芸能情報ステーション】
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