国内景気が正念場を迎えている。
個人消費はリーマン・ショックでの落ち込み以来、15年ぶりとなる4期連続のマイナスに。
物価高などによる買い控えの影響が浮き彫りとなった形。
16日に発表されたGDP(国内総生産)。
消費の落ち込みが止まらない。
2024年1月から3月までのGDPは、2期ぶりのマイナス。
個人消費も-0.7%で、2023年4月から6月の4半期以降、4期連続のマイナスになった。
個人消費が4期連続でマイナスになるのは、リーマン・ショック以来、実に15年ぶりになる。
消費の落ち込みの実態は、街で話を聞くと浮かび上がった。
60代「(消費が下がっている?)買い控えてます。先々のことも考えると不安だし。野菜も高いし、お肉は国産の安い物買ったりしてます。月に1回ぐらいですかね、お給料日の後ぐらいですかね、ちょっとぜいたくしようぐらいは」
40代「なるべく食費にそこまでお金をかけたくないので、安く済む物で、いかにおいしく作るかというところを意識しています」
街の人が買い控えしているものとして、真っ先に挙げたのは、食料品。
実際に都内にあるスーパーで鶏肉の値段をじっくり比べていた女性は、「グラムで私は選ぶので、うち3人家族なんですけど、ササミがいつも安いのでササミを買います」と話した。
野菜コーナーでは、キャベツの値段を見て、驚く若い買い物客たちの姿があった。
最近になって外食中心の生活から自炊するようになったという。
買い物客「節約でなるべく安い店で買おうと」
買い物客たちの多くが、1円でも節約するために知恵を絞っていた。
子ども8人を抱えて暮らしていた伊藤さん家族。
特に悩んでいたのが、食費。
10人家族の伊藤さん「(子どもが成長するので)減ることがない、増えるしかないので、(食事量も)減らすことができない」
食費を節約する代わりに行ったのは、家賃の安いアパートに引っ越し。
年間120万円の節約を実現。
しかし、食費はまだまだ厳しいという。
冷蔵庫の中を見せてもらうと、冷蔵庫の中身は少なめ。
食料品を入れておくと、すぐに食べられてしまうという。
長期化する個人消費の伸び悩み。
政府は、6月からの定額減税などで消費を下支えするとしている。
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