キャベツが1個1000円と異常な高値をつけています。買い物客も「高すぎて買えない」とひるむほどです。
■餃子専門店 キャベツ高騰で休業検討
うまみ屋店主 齋藤隆造さん この記事の写真 うまみ屋店主 齋藤隆造さん(40)「仕入れ値でいうと、2万〜3万円ほどで済んでいたものが、10万円近くになってしまうような。アウトですね」 休業を検討
埼玉の餃子専門店では、キャベツの高騰で休業を検討していました。
皮に目一杯詰められた餡には、たっぷりのキャベツ。30個入りで1300円ですが、これでは元が取れません。
店主「キャベツ高いんでできませんは通用しない」 うまみ屋 齋藤清美さん(38)「つらいですね。副業しようかって。休業・副業しようかって話してます」 隆造さん
「キャベツ高いんでできませんは通用しない。その辺は我慢するしかないのは分かってるんですけど、結構しんどいなっていう」
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■“1個1026円” 411円でも赤字覚悟■“1個1026円” 411円でも赤字覚悟
“1個1026円”という価格も高騰し続ける「春キャベツ」。都内には1個1026円という、信じられない値札が見られました。
買い物客「びっくりだよ。すごいよこれは」
別のスーパーでは税込み411円。お店の人によりますと、100円の赤字覚悟でこの値段で売っているといいます。
スーパーマルサン 青果部チーフ 板清英樹さん スーパーマルサン 青果部チーフ板清英樹さん
「経験ないですね、ここまで上がるのは。急激なんで」
「(Q.卸値はいくら?)卸値は一個500円ぐらい」
「(Q.411円という価格は?)大赤字ですね。安売りの店ですので、我慢して販売してます」 キャベツ1個→約100円の赤字
1個売るごとに、100円ほどの赤字が出るという身を切る価格設定ですが、買い物客からは厳しい反応がありました。
買い物客「いやキャベツ高いな。感覚的には(例年の)3〜4倍じゃないか」
「これじゃ買わない」
「高いです」
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■高騰の原因は?「2月3月の寒波」■高騰の原因は?「2月3月の寒波」
15年で一番の異常事態豊洲市場の卸売業者も、15年で一番の異常事態だと驚きます。
豊洲市場 青果卸売 鈴木匠さん 豊洲市場 青果卸売鈴木匠さん
「(例年だと)ドーンときてる時は天井までバーンと積まれている。(今年は)全然ない、もう空っぽすね」
「(1箱)7000円になってる。え…マジか」
「(Q.過去にあったか?)ないない、全然ない。(例年だと)3000円超えたら高いってなりますから。え…7000円マジか」
卸売価格を見てみると、去年は1キロ71円。ずっと横ばいで推移してきましたが、先週から急激に上がりはじめ、1キロ222円とおよそ3倍に。キャベツの異常な高値の原因は?
2月3月の寒波が原因 鈴木匠さん「2月3月の寒波。寒波で次の産地が育ちが遅くなって、まさにそれですよね」
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■キャベツの代わりに、レタスがお手頃■キャベツの代わりに、レタスがお手頃
今まさに収穫の最盛期を迎えている、茨城県のキャベツ畑では…。
鈴木農園 鈴木弘晃さん 鈴木農園鈴木弘晃さん
「例年だと毎日キャベツをずっと採ってる状況だが、ここ2、3日ぐらい収穫を控えている」
「3、4月って本当は暖かい時期が続くので(成長の)バラつきも全部飲み込んで成長するはずだが、3月が寒かったというので、今年に関してはバラつきがひどい」 3分の1ほどしか出荷できていない
例年だと、この畑で育つ1万5000個は5月にはすべて出荷し終わっているそうですが、15日時点で3分の1ほどしか出荷できていないといいます。
鈴木弘晃さん「2〜3週間経たないと、採れてこないと思うので、だいぶ遅れてきますよね」
キャベツの異常な高値の一方で、安くなっている野菜もあります。
レタスがお手頃“1個100円” 板清さん「レタスは代わりとして一番お手頃。150円〜200円で推移してたのが(1個)100円という魅力的な値段。お客様もきょうはだいぶ買ってもらっている」
(「グッド!モーニング」2024年5月16日放送分より)
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