障がいのある人にも楽しんでもらおうと、バリアフリーのイベントが東京都内で開催された。
防災関連の展示も行われ、災害時の車いす利用者に配慮した移動式のトイレも登場した。
11日東京・西東京市で行われたのは、車いすに乗る人から子どもまで、誰でも楽しめるようにと開かれたイベント「段なし MARCHE」。
キッチンカーや射的ができるブースもある中、水だけで炊くことができる「アルファ米」の炊き出しや車いすを使う人が参加する防災訓練など、災害関連のイベントも行われた。
その中、登場したのが、トヨタ自動車が開発したトレーラー型のバリアフリートイレ「モバイルトイレ」。
普通自動車免許でけん引することができ、家庭用コンセントのほか、電気自動車などの電動車の電力でも稼働することから、場所や時間を選ばずに使えるという。
トイレ用の水には、井戸水や川の水を使うことも可能で約100回使用できる。
2024年1月に発生した能登半島地震の現場で今も使用されていて、被災地では子どもと一緒に入ることができ、段差がないことから、親子連れや高齢者からも使いやすいという声が聞かれたという。
利用者「手すりとかも自分がここにあってほしいという位置にあったので、すごく使いやすい。トイレがないことによってせっかくやりたかったのにできないみたいな、そういう後悔も生まれてきたりするので、トイレがあるから長時間いられる」、「うちの子は全然使えるなと思ったので、ぜひいろんなところで取り入れていただきたい」
「使えるトイレがないことを理由に出かけることを諦めてしまう」
そんなバリアフリートイレを必要とする人からの声が、開発のきっかけだった。
トヨタ自動車 CVカンパニー・石川拓生チーフソリューションリーダー「健常者の当たり前を(障がい者の人にとっても)当たり前にしたい。障がいのある人が、何のちゅうちょ・ためらいもなく、外出できるっていうのを目指している」
トヨタ自動車は災害時に限らず、トイレが不足するイベントなどでの活用も期待されるとしていて、現在10の自治体などで、導入が検討されているという。
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