先週、政府による為替介入の可能性が指摘されるなか、財務省の神田財務官は「円相場に過度な変動があれば適切な対応を取る」との考えを改めて強調しました。

神田財務官
「過度な変動がある場合、ファンダメンタルズから乖離(かいり)するような場合には適切な行動を取らせてもらう」

 外国為替市場では先週、5兆円規模と3兆円規模の為替介入があった可能性が指摘されています。

 政府は介入の有無を明らかにしていませんが、アメリカのイエレン財務長官は4日、ブルームバーグなどに対し「介入はまれであるべき」との考えを示しています。

 これに対し、神田財務官は「市場が健全に機能していれば政府が介在する必要もないが、投機などで過度な変動がある場合は、政府が適切な対応を取らなければいけないことがある」として、アメリカを含めた各国の当局との連携を続ける考えを強調しました。

 東京外国為替市場では介入への警戒感があるもののじりじりと円安が進行していて、午前9時現在、1ドル=154円台前半で取引されています。

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