日本で働く外国人は去年、初めて200万人を超えました。人手不足によって人材の獲得が企業の課題となるなか、タイからきた「技能実習生」を取材しました。
今月1日に開かれた技能実習生のための入社式。タイから来た6人を職場の上司らが迎えます。
技能実習生代表 ジェアムジット・パラドンさん
「仕事を学ぶために全力を尽くします。どうぞよろしくお願いします」
鉄道の「車両整備」は2年前に「技能実習」の対象に追加された新しい職種で、JR東日本がこの職種の実習生を採用するのは初めてです。
3年間、組立や検査技術などを学びます。
タイの鉄道会社で働く2人以外の前職は、建設や金融などさまざまです。
鉄道技術の高さや住環境などから日本を選びました。
前職はエンジニア パーリー・チラーパーさん
「道路の排水システムに携わっていました。新しい仕事に挑戦したいと思いました」
前職はCGの先生 パーリー・タナラッさん
「結婚しているし子どももいるので(タイから遠い)欧州や他の国には行きたくありませんでした」
入社までの1カ月は研修機関で日本語や生活のルールなどを学びました。
講師
「整理整頓忘れるな」
実習生
「はい。分かりました」
講師
「はい!分かりました!」
実習生
「はい!分かりました!」
講師
「良いですねえ。良いですよ」
入社式の前日に社員寮に引っ越しです。給料や福利厚生は社員と同等です。
JR東日本 鈴木均常務取締役
「鉄道の基幹人材となれるように、彼らと一緒になって見守っていきたいと思います」
政府は先月、帰国を前提とした今の技能実習制度を廃止し、人材の確保と育成を軸にした新制度の創設を決めました。
鉄道業界では今後5年で社員のおよそ半分が退職する見込みの会社もあるといい、長期の雇用も見据えた外国人人材の獲得が始まっています。
前職は金融 ソーンシン・ワーユさん
「頑張ります!」
日本が“選ばれる国”になるのか、企業側の育成制度や支援も大きな鍵になりそうです。
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