3

 まだまだ旬のイチゴ。食べてる赤い部分は、実は“実”じゃないんです。じゃあ、赤い部分は種?茎?それとも花?

■イチゴの赤い部分は何?

赤い部分は“果実”じゃない この記事の写真

 この時期のレジャーの一つ、イチゴ狩り。甘くてジューシーな赤いイチゴですが、食べているこの赤い部分、実は果実じゃないんです。

街の人(70代)
「え!?嘘!?嘘でしょう?」 イチゴの赤い部分は何?

 皆さんはイチゴの赤い部分は何だと思いますか?

 種?茎?それとも花?

街の人(50代)
「種ですか?」 街の人(40代)
「花、花じゃないですね」 街の人(70代)
「花あるもんね。葉っぱあるもんね。なんだろう?なんでしょう?」

次のページは

■赤い部分は「偽果」 正体は?

■赤い部分は「偽果」 正体は?

 それではイチゴの赤い部分の正体は何なのでしょうか?

 “とちあいか”の品種改良などに携わるなど、イチゴに詳しいいちご研究所の畠山昭嗣さんに教えてもらいました。

いちご研究所の畠山昭嗣さん 栃木県農業総合研究センター
いちご研究所 開発研究室
畠山昭嗣特別研究員

「赤い部分は一般的に偽の果実、偽果(ぎか)と呼ばれている部分になります」

 なんと赤い部分は偽の果実というそうです。果実でなければその正体はなんでしょう?種?茎?それとも花?

正体は「茎の先端」 畠山さん
「赤く肥大した部分は花の付け根の部分が肥大したものになります。茎の先端に花が咲くが花と連結する花の底」

 なんと赤い部分の正体は「茎の先端」だったんです。

一般的に果実とは…

 例えば、メロンやリンゴなどのように、一般的に果実とは種の周りが膨らみ糖を蓄えた部分のことです。

イチゴの花

 一方、こちらがイチゴの花。花の中央にあるめしべが受粉すると、徐々に花の付け根、茎の先端が膨らみ、普段目にする赤いイチゴになります。

茎の先端部分が膨らむ

 イチゴは花の付け根、茎の先端部分が膨らんで糖を蓄えるのです。

次のページは

■本当の果実は“表面のつぶつぶ”

■本当の果実は“表面のつぶつぶ”

 それではイチゴの本当の果実はどれなのでしょうか?

本当の果実は“つぶつぶ” 畠山さん
「イチゴのつぶつぶは真の果実と呼ばれている。そこに種も含まれている」

 実は、イチゴの本当の果実は表面のつぶつぶです。ここに種が含まれているのです。

街の人(70代)
「え!嘘!嘘でしょう?」
「(Q.嘘じゃない)そう、へー!」 街の人(40代)
「すごーい!めちゃくちゃ勉強になりました、ありがとうございます」 買ってきたイチゴも…

 ちなみに、買ってきたイチゴも植えて育てると、赤い部分が食べられるようになるそうです。

 ただ、甘く、おいしく育てるには技術が必要で、買った時のような味にするのは非常に難しいそうです。

この記事の写真を見る
・ピーナッツはナッツじゃない!?違いは“空中と地中”育つ場所・カキの“生食用”と“加熱用”何が違うかご存じですか?「鮮度」ではないんです!実は・年金受給者は知らなきゃ損!お得な制度 “一石二鳥”お金たまって…健康にもいい・外国人客は「1泊7万円は安いよ」ホテル高騰 日本人悲鳴「泊まれない」・株価大幅下落で新NISA「損切り民」が続出?

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。