築地市場跡地に巨大スタジアムが造られる。
2018年に83年の歴史に幕を下ろした、かつての東京の台所・築地市場。
現在は更地となった広大なエリアだが、1日に再開発を担う事業者が会見を行い、壮大な計画を発表した。
三井不動産・植田俊社長「本事業のコンセプトは“ONE PARK X ONE TOWN”です」
東京都が所有する築地市場跡地の再開発を目的としたこの事業。
総事業費は約9000億円、広さは19万平方メートルで東京ドーム約4個分となる。
そのうち約10万平方メートルのオープンスペースには、子どもからお年寄りまでくつろげる自然豊かな広場や、築地場外市場と連携して江戸前の食文化を提供するエリアなどもある。
三井不動産・植田俊社長「世界に日本が誇る大きな文化である『食』を中心として考えながら、その中にスポーツとエンターテインメントを入れていくということ。そして東京・日本の国際競争力を高めるためには、イノベーション系の施設をあの中でつくっていくということ」
新たな築地地区には最先端の技術が結集し、バイオテクノロジーやヘルスケア産業の強化を目指す建物や、国際的な会議なども見据え滞在機能も備えた施設などがつくられるが、その中心を担うのが、最大5万7000人を収容できる巨大なスタジアム。
スポーツやコンサートなど用途に応じてフィールドや客席の形を変えることができ、さらに最先端の演出技術を使うことでイベントの臨場感や没入感を提供する。
また、交通をより便利にするために、築地を中心に船での移動をしやすくし、さらに将来を見据え「空飛ぶ車」の発着場もある。
陸・海・空のモビリティの乗り入れを可能にすることで、ベイエリアの活性化も目指すという。
「歴史があるもの」と「新しいもの」の融合が垣間見える新たな築地。
三井不動産・植田俊社長「日本の力として、産業競争力として、新しい先端技術をもう一度そこから発信できる、世界をリードできるようなものを一緒につくっていける、そういうフィールドを、われわれはつくっていきたいと思っているので、築地においても、ぜひそういうものを実現していきたいと思っている」
2038年に全体開業予定の築地地区の再開発は、世界に誇るエリアとなるのか。
計画は、走りだしたばかり。
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