先月29日に160円台から154円台まで一気に円高が進んだ円相場は、その後はじりじり円安が進行し、今月1日は157円台後半で推移しました。

 一時急騰した円については、政府・日銀が為替介入をした可能性が指摘されています。効果はあったのでしょうか。

第一生命経済研究所 永濱利廣首席エコノミスト
「確実に効果はあったと思います。為替介入をやってなければもっと円安が進んでいたから、投機筋を一定の牽制(けんせい)する効果はあったと思う」

 一方、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合「FOMC」を開催し、6会合連続で政策金利を据え置くことを決定。

 会見で、パウエル議長は利下げが遠のいたことを示唆しました。

FRB パウエル議長
「ここ数カ月、物価上昇率2%の目標達成に向けた進展は見られません」

 市場の一部で観測があった「追加の利上げ」については、「可能性が高いとは思わない」と否定しました。

 当初、為替相場に大きな変化はありませんでしたが、パウエル議長が会見を終えてから40分ほど経った日本時間2日午前5時過ぎに、円相場は157円台半ばから一時153円台まで急騰しました。

 市場では、介入が行われたという観測が出ています。

(「グッド!モーニング」2024年5月2日放送分より)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。