物価高や人手不足を背景に賃上げの動きは長野県内でも広がっています。ただ、メーデーの参加者からは「賃上げはあっても、物価の上昇には追いついていない」などと厳しい認識が聞かれました。

連合長野によりますと、今年の春闘で妥結した組合は、4月26日時点で58団体で、1人当たりの平均賃上げ額は1万3814円。前の年の同じ月を4000円以上も上回っています。

企業の規模による格差はありますが、物価高や人手不足などを背景に、賃上げの水準は高まっているとみられます。

実態はどうなのでしょうか。メーデーの参加者に聞きました。

通信関係(60代):
「よその会社は5%(の賃上げ)って言っているが、うちの会社はそこまでいかなかった」

農業関係(20代):
「春闘のおかげでベースアップになりました。食料品とかも値上がりしているので、もうちょっと(賃金も)上がったらうれしい」

看護師(20代):
「物価も上がって、今まで買えていた物が買えない。質を下げて他の物を買うなど苦労している。賃上げをして、看護師の人手不足を解消してほしいというのが一番の願い」

清掃業(60代):
「中小企業の独自努力で上げろじゃなくて、国とかが予算を組むとかして、回してもらわないと全員の賃上げは無理かなと思う」

物価の上昇が続く中、「賃上げはあっても、まだまだ生活は厳しい」という人が多いようです。

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