5月1日から大幅な値上げとなったオリーブオイル。横浜市にあるスーパーでは、456グラム、1069円だったオリーブオイルを1609円に値上げしました。
■ 食品の値上げ417品目 オリーブオイルは 値上げ率50%超
小笠原亘キャスター:
帝国データバンクによると、5月に値上げされる食品は、酒・飲料類などを中心に417品目ということです。中でもオリーブオイルは、原油高による輸送コストに加え、猛暑など天候不順による不作もあり、値上げ率が50%を超えるものもあるといいます。
ホラン千秋キャスター:
オリーブオイルは飲食店だけでなく、一般家庭でもよく使うものです。いきなり50%の値上げは困りますね。
萩谷麻衣子 弁護士:
私もすべての油料理にオリーブオイルを使っているので、とてもショックです。特にエキストラバージンオイルは成人病予防や悪玉コレステロール値を下げる働きがあるということで頻繁に使用しています。
小笠原キャスター:
健康志向の高まりで、揚げ物料理にオリーブオイルを使う人が多いそうです。
J-オイルミルズの担当者によると、「オリーブオイルは一般的なサラダ油に比べ、加熱劣化に強いので再利用は可能。調理状況などにもよるが、目安は3~4回」ということです。再利用する場合のポイントがあるといいます。
【オリーブオイル 再利用ポイント】
▼保存容器
遮光性・密封性の高い、金属やホーロー容器のオイルポットなどを使用することで酸化を防ぐ効果あり
▼保管場所
・直射日光のあたらない涼しい場所
・冷蔵庫は油が固まるのでNG
・高温の場所は劣化のおそれあり
▼保存期間
風味が損なわれるため、1週間~10日以内になるべく早く使う
萩谷弁護士:
油は酸化したものを使うと体によくないというイメージがあるので、正しく保管して、上手く使わないといけませんね。
ホランキャスター:
オリーブオイルだけではなく、オレンジも大雨などの影響で不作となり、オレンジジュースの販売休止が相次いでいます。気象が様々な食品に影響を与えるということを実感しています。
■電気・ガスも値上げ 6月は補助金ゼロでさらなる値上げも
小笠原キャスター:
5月は電気・ガスの料金も値上げとなります。政府による補助金の縮小に伴い、電気料金は、大手電力各社で357~585円の値上げとなります。東京電力は401円の値上がりです。
ガス料金は、都市ガス各社で140円~185円の値上げとなります。東京ガスは185円の値上がりです。(平均的な家庭の使用料・5月使用分)
今後、電気料金はさらに値上がりとなります。東京電力が平均的な家庭で算出した額によりますと、▼4月は8137円、 ▼5月は補助金が半減するため8538円 、▼6月は補助金がゼロになり、エアコンの稼働も増えるため9006円となり、4月と比べると869円も値上がりすると想定されています。
井上貴博キャスター:
日本はエネルギーや食料の多くを輸入に頼っています。円安の進行で秋には、さらに物価が高くなる可能性もあるようです。
萩谷弁護士:
中東情勢も不安定なため、原油価格が上昇していますし、円安による輸入品の高騰で、原材料費が上がっています。経済的弱者ほどこの打撃を受けています。
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<プロフィール>
萩谷麻衣子 弁護士
結婚・遺産相続などの一般民事や、企業法務を数多く担当
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