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 他の人が食べている柏餅の中身は、あなたの知らない“あんこ”かもしれません。

■柏餅は小豆あん?味噌あん?

柏餅 この記事の写真

 5月5日、端午の節句に縁起物として食べられる柏餅。あんこが包まれ柏の葉っぱで巻かれています。そんな柏餅、中に包まれているあんこといえば?

小豆あん 味噌あん

 みなさん「小豆あん」と言っていますが、実は「味噌あん」を包んだ柏餅もありますよね。

 「味噌あん」を知らない人もいるのはなぜなのでしょう?

 筋金入りのあんこマニア。あんこが好きすぎて「にしいあんこ」の名前で活動し、娘にも「もなか」のニックネームをつけている「日本あんこ協会」の会長に聞いてみました。

日本あんこ協会 にしいあんこ会長 日本あんこ協会 にしいあんこ会長
「柏餅に入っているあんこが小豆あんか味噌あんか調査しました。味噌あんという存在を知らなかったという方が結構多かったですね」

 柏餅のあんこは何か、あんこ協会が全国一斉調査。その結果から「味噌あん」が食べられている地域が明らかに!

 味噌あんっておいしいの?味噌あんが食べられている地域はどこでしょう?

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■全国一斉調査の結果は?

■全国一斉調査の結果は?

あんこ協会が調査

 もうすぐ5月5日の端午の節句。その日に縁起物として食べられる柏餅。みなさんは「小豆あん」と「味噌あん」はどっち?小豆あんはよく食べられているのに対し、味噌あんは食べられていない地域も…。どういうことなのでしょう?

第一回 全国柏餅一斉調査 にしいあんこ会長
「結果としては、東日本では小豆あんと味噌あん両方が主流。西日本では小豆あんのみが主流という結果になった」

 主に西日本では柏餅には「小豆あん」のみという回答。東日本では柏餅には「小豆あん」と「味噌あん」両方あるという結果が出ました。

■地域の味噌の違いが弊害に

 「味噌あん」はなぜ東日本でしか食べられていないのでしょうか?

西日本で「小豆あん」が主流となった理由 にしいあんこ会長
「味噌あんの柏餅は江戸で生まれたといわれています。参勤交代などによって広まったといわれているが、地域の味噌の違いが弊害になって西日本側に広くいきわたらなかった」

 あんこ会長によると、江戸でうまれた味噌あんの柏餅。西日本では使っている味噌が違ったため再現することが難しく根づかなかったそうです。そのため西日本では小豆あんの柏餅が主流になりました。

にしいあんこ会長
「京都など味噌あんの柏餅があるが、京都の西京味噌が相性が良かった。味噌あんは小豆あんに比べて、あまじょっぱくて味噌のコクとまろやかさが、おいしいあんこです」

■縁起物“柏の葉っぱ”

柏の葉

 柏餅に巻かれている柏の葉っぱ。殺菌効果などに使われていますが、葉の付き方にも由来します。それは新芽が出るまで古い葉が落ちないからといいます。

にしいあんこ会長
「子孫が受け継がれていって家系が長く続く。縁起がいいと昔からいわれ、柏の葉で包んだ」

 その柏餅の葉っぱですが、食べるかどうかについては、一般的に硬くて節があるため食べるのはオススメしないということでした。

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