白鷹町の国道348号で起きた死亡事故を受け、12日、緊急の現場点検が行なわれた。関係者からは、センターポールの設置や道路に凸凹をつけるなどの対策が必要との声が上がった。

国道348号の緊急現場点検には、警察や道路管理者の県など、関係者約20人が集まり、事故があった道路を実際に走って、今回の現場や過去に起きた死亡事故の現場などを見て回った。

2人が死亡した今回の事故では、軽乗用車が下りの右カーブの終わり付近で対向車線にはみ出し、普通乗用車と正面衝突した。
歩いて現場を見た関係者からは、事故防止に向けたさまざまな意見が出た。

(点検参加者)
「事故を防ぐためには、白鷹トンネルみたいにポールの設置が有効だと思う」
「カーブが終わったら、道路に凸凹をしてもらうのが一つの方法ではないか」

事故現場となった山形市と長井市を結ぶ国道348号は、山道の部分が急こう配でカーブも多く、死亡事故が多発している。

(リポート)
「2017年の死亡事故以来、白鷹トンネルではセンターポールやクッションドラムの設置が行われています。この対策以降、このトンネル付近では重大な事故は起きていないということです」

2017年に1人が死亡したトラックと路線バスの正面衝突事故を受け、白鷹トンネルの出入り口付近には、センターポールやクッションドラムの設置、道路に凸凹をつけて車が走ると音が鳴るなどの対策が行われた。
その結果、それ以降、白鷹トンネルでは大きな事故は起きていない。

警察は、事故対策を実施した場所では一定の抑止効果が見込めると考えていて、特別な対策をとっていなかった今回の事故現場についても、今後何らかの対策を行う方針。

(長井警察署・齊藤満交通課長)
「今回の現場については、緩やかなカーブで対策的に足りない部分があったと思うので、今後の事故抑止のために、何が出来るのか検討していきたい」

また道路管理者の県は、警察とは別に「減速」と書かれたマークを路面に表示する対策を今年度内に実施するよう検討するという。

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