仙台市地下鉄の泉中央駅から富谷市まで空中を通る「ロープウエー」を導入する構想を宮城県富谷市が検討していることがわかりました。これまで地下鉄の延伸なども検討してきた富谷市。ロープウエーの導入はどのような狙いがあるのでしょう。

仙台市と富谷市の街中で、こんな光景を目にする日がもしかしたら訪れるかもしれません。道行く人や車の上を通過する「都市型ロープウエー」です。福島県相馬市の会社が開発を進めています。

富谷市 若生裕俊市長
「最近都市型のロープウエーというのが全国的に注目されている」

富谷市の若生市長は2日、市議会に対して構想を説明しました。具体的なルートは決まっていませんが、地下鉄・泉中央駅から富谷市明石台地区の周辺にかけて、3キロあまりの区間が想定されています。仙台市のベッドタウンとして多くの住宅地を抱える富谷市。交通の利便性向上を目指して、これまで地下鉄の延伸やBRT、バス高速輸送システムの整備を検討してきました。それがなぜ、ロープウエーなのでしょう。

富谷市 若生裕俊市長
「総費用・整備費が(地下鉄の)10分の1程度で済むという想定だったり、第3の候補として今回あくまで有効ではないかと提案させていただいた」

地下鉄を延伸する費用は354億円から451億円、BRTは85億円から208億円で、ロープウエーの方が各段に抑えられるといいます。

富谷市民からは「え、ロープウエー?」「いや、いいかも」「どれぐらいの安全性あるのかそれがしっかり確立されて進めてもらえればいいと思いますよ」「必要ない気もしますけどね。だって吊るすの大変でしょ。費用とかいろいろあるし時間とかもかかるし、今あまり不便ない」などとさまざまな意見が聞かれました。

富谷市は、調査費用を盛り込んだ来年度の補正予算案を2月議会に提案するか検討しています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。