木造の立体迷路で6人がけがをした事故で、消費者庁の消費者安全調査委員会は、雨で木材の腐敗が進んでいたことや、安全基準を規定する法律がなかったことなどを指摘する報告書をまとめました。

この事故は、2021年10月、兵庫・加東市の「東条湖おもちゃ王国」で、木造の立体迷路アトラクションの3階の床が抜け落ち、7歳の女の子を含む6人が重軽傷を負ったものです。

報告書では、事故の原因として、雨により床を支える木材が腐り強度が低下していたほか、補強のためボルトを打ち込んだ際に防腐処理を行っていなかったことなどが指摘されました。

そのうえで、遊園地運営者や行政など、すべての関係者にリスクの認識が十分でなかったと結論づけました。

消費者事故調は、こうした施設の安全基準を規定する法令がないことや、同様の立体迷路が全国に40カ所あることなどから、経済産業省などに対し、安全基準を策定するよう要請したほか、同様の施設に専門家を派遣して調査するよう求めました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。