勤務していた東北電力のグループ会社の顧客情報を悪用し、性的関係を迫るはがきを女性に送りつけた男の初公判が山形地裁で開かれた。検察は2018年ごろから犯行を行っていたと指摘した。
脅迫の罪に問われているのは、天童市鎌田の元会社員・斎藤良弘被告(54)。
起訴状によると、斎藤被告はことし8月・9月に、当時勤務していた東北電力ネットワークの顧客情報を使って、村山地方に住む20代と30代の女性に対し性的な関係を迫るみだらな内容を書いたはがきを郵送して脅したとされている。
山形地裁で22日に開かれた初公判で、斎藤被告は起訴された内容について「間違いございません」と認めた。
また冒頭陳述で検察は、斎藤被告が「はがきを送りつけられた女性が恥ずかしがることにより性的な興奮を得たいと考え、2018年ごろから同様の犯行を繰り返すようになった」と指摘した。
検察は今後、余罪についても起訴する方針。
また警察は21日、勤務先のデータベースを不正に利用した犯行の手口が個人情報保護法に違反する疑いがあるとして、斎藤被告を追送検している。
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